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Beethoven Symphonie No9
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順番が前後するが一番難しい終楽章からこの項を始める。 なおこの項では楽譜は主にBarenreiterの新全集を元にして書いた。小節番号、練習番号は大体どの版も一致しているようだ。
冒頭のレチタティーヴォは一応参考のためにフィンガリングを書いた。私個人の考えでAの開放弦を多く使うようになっているが、実際の演奏では指揮者の意向やグループ全体の考えでずいぶん変わってくるのであくまでも参考として掲載した。同じ理由によりボーイングはあえて付けなかった。
92小節目からのAllegro assai も特に難しいものではない。しかし多くの問題があることも然りである。まずはどういう弾き方をするかが大問題である。これもまた指揮者の考えに大きく左右されるのでここで私見を述べるのは避けるが、例えばカラヤン風の超ピアニッシモで甘美な音が要求される場合は上段のD線を使ったフィンガリングは不向きである。開放弦をすべて避けて、かつDとG線を行ったり来たりしないためにはすべてG線で弾くしかないが、そうなるとこの単純極まりない旋律が突如厄介で危険な代物になる。くれぐれもご注意あれ。
M148(小節番号)と150のGは4でとりたくなる音だがあえて2としたのは次のAをハーモニックでとることによるグリッサンドを避けるためである。

2010年12月9日
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