津留崎直紀 プロフィール 
photo Sidney AMSELLEM


 1953年北海道空知郡江部乙町(現在滝川市)生まれ。12歳からチェロを始める。1972年東京芸術大学に入学。75年フランス政府給費留学生として渡仏し、パリ国立高等音楽院(パリ・コンセルバトワール)に入学。78年同院を一等賞で卒業後リヨン国立管弦楽団入団。83年よりリヨン国立歌劇場管弦楽団に入団、現在に至る。チェロを三木敬之、レーヌ・フラショー、モーリス・ジャンドロン、ポール・トルトリエ各氏に師事。

 リヨン国立歌劇場管弦楽団での活動に加え、ソロ室内楽にも力を注ぎ、リヨン国立歌劇場の室内楽シリーズに定期的に出演する他、リヨン室内管弦楽団でのソリスト(ハイドン チェロ協奏曲)エクサンプロヴァンス音楽祭、ベルリオーズ音楽祭などにも出演。 またリヨン歌劇場主催の室内楽演奏会には数多くに出演し、2003年3月には芸大同期で作曲家の野平一郎氏に委嘱した「チェロとピアノの為の二つの映像」の世界初演のほか同氏の「もうひとつの、、、月」のフランス初演を行った。
 2004年にはバッハの「無伴奏」全曲演奏会のライヴ録音をライヴ・ノーツからリリースし、レコード芸術で準特選に選ばれた。2011年秋に東京で行われた6回にわたるリサイタルシリーズ
は好評を得て「音楽の友」「音楽現代」等から絶賛され、各方面から反響を呼んだ。
 
 近年は作曲に力を入れ、リヨン歌劇場の室内楽シリーズで「Impromptu II」、ピアノとクラリネットの為の「ある風景の記憶」などが取り上げられた。2007年には広島と奈良でクラリネットと弦楽四重奏の為の改訂版「ある風景の記憶」が初演され好評を博した。リヨンオペラ座の創立以来のメンバー。