8月30日
広島と高崎では、オリオントリオに、芸大同期の上野眞樹君と井桁正樹君が加わって、ドヴォルザークのピアノ五重奏曲とベートーヴェンの作品18−4の弦楽四重奏曲(高崎のみ)を演奏しました。(その他にモーツァルトのC-Durのトリオ)
どちらのコンサートも練習時間に制約があって、ベートーヴェンは特にコンサート当日に練習、ゲネプロ、本番という、ハードなスケジュールでしたが、5人とも同世代のせいかスムーズにリハーサルは進み、いい演奏が出来たと思います。とにかくわれわれ4人は久しぶりの同窓生の再会ということも手伝って、楽しい演奏会でした。写真は高崎のコアホールの物です。
高崎は僕にとって初めての街でしたが、さすが群馬交響楽団を育てた街と感じさせる、「音楽」を聞き「音楽」を自分たちの街の文化として消化しきった聴衆を感じたコンサートでした。ヨーロッパのどこかの町で弾いているような質の高い耳を感じました。これは日本のクラシックファンに対して、少し批判めいた物言いになりましたが、僕にとって日本コンサートではめったに感じたことのない感触でした。
高崎でのコンサートをすべてアレンジしてくれた井桁君の力も大と言うべきでしょう。こういう街のオケで弾いている井桁君が少しうらやましくも思いました。
写真は左から古澤英子、ジョージ・マルティン、上野真樹、井桁正樹、津留崎直紀
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